【記者の目】最悪のタイミングで水差した山口俊…球団の監督責任以前の問題

[ 2017年7月19日 07:47 ]

15日の練習では元気にキャッチボールを行う山口俊
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 前半戦を38勝44敗の4位で折り返した巨人は、後半戦を前に4コーチの配置転換を行った。現場、フロントが一体となって巻き返し策を打って出た矢先、暴行トラブルの発覚。最悪のタイミングで、チームに水を差す結果になった。

 山口俊はFAで巨人に移籍。メディアやファンの注目度の高さはもちろん、公の場での振る舞いまで気を配らなければいけない環境は、人気球団ならでは。それを承知で3年契約を結んだのではないか。半年も在籍すれば、内情は理解していただろう。1月に右肩を痛め、移籍初登板は6月までずれ込んだ。FA選手として戦力になれなかった悔しさは、マウンドで晴らす以外になかったはずだ。

 プロ野球選手は子供たちに夢を与える立場。巨人には「紳士たれ」という正力松太郎の残した有名な遺訓もある。今回の暴行トラブルの疑いは、球団の監督責任以前の問題だろう。(巨人担当キャップ・川島 毅洋)

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