【茨城】茨城・菅谷 3失点完投も自責0 進学校が第3シード撃破 

[ 2017年7月19日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権茨城大会3回戦   茨城4―3土浦湖北 ( 2017年7月18日    J:comスタジアム土浦 )

<茨城・土浦湖北>9回5安打、自責点0の好投で強豪・土浦湖北を撃破した茨城・菅谷
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 偏差値69の進学校・茨城が第3シードの土浦湖北を4―3で撃破した。計4失策と守備が乱れ、5回に自身の適時失策で同点とされていた9番・大庭が直後の6回に決勝の左犠飛。この1点を守り抜いて逃げ切った岡部将也監督は「まさか勝てるとは」と驚きを隠せなかった。

 エース・菅谷は6回以外は常に走者を背負う苦しい展開。9回1死二、三塁の一打逆転サヨナラのピンチを迎えたが「走者は気にしなかった。失うものは何もないと思っていた」と開き直り、1点のリードを守り切った。9回3失点ながら自責はゼロだった。

 この春、「全員主将制」で結束力を強めた。3年生全員でチームを引っ張っていくため、7人全員が週替わりで主将を務めた。その結果、全員が下級生に積極的に声をかけるようになり、視野が広がった。「これまでは主将に任せっきりな部分があった」という大庭は、主将のエース菅谷をバットで援護した。

 教員志望の菅谷は大学進学のための勉強も毎日欠かせない。7時間授業の後、約2時間の練習に集中して取り組み、文武両道を実現させてきた。「勉強だけじゃないというところを見せたい」。シード校を撃破した勢いそのままに、進学校が旋風を巻き起こす。(前川 晋作)

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2017年7月19日のニュース