【槙原寛己の視点】なぜ?中崎連投 緒方監督采配に余裕のなさ感じた

[ 2016年8月7日 08:57 ]

<広・巨>8回、選手交代を告げてベンチに戻る緒方監督

セ・リーグ 広島2―3巨人

(8月6日 マツダ)
 どちらが首位のチームなのか。広島ベンチが1点リードされた9回、抑えの中崎を投入した。同点の9回に2点を失った前夜に続く連投。「この試合、どうしても負けられない」という意思を示したのだろうが、それは追う立場のチームがやることだ。

 あの場面は九里でよかった。中崎は結果0点でしのいだが、1死一、二塁のピンチを招いて全力投球。7日、リードをして9回に出番を迎えたら3連投になる。この日の登板のツケが出ないか心配だ。勝負はもっと先。この3連戦、もし3連敗しても、まだ3・5ゲーム差ある。ここまで頑張って貯金してきたのだからデンと構えておけばいいのに、酷暑の中、こんな使い方をしていたら息切れしてしまう。

 余裕のなさが伝わってか、打線も3、6回の満塁で新井と会沢が引っ張っての併殺。空気がどんどん重苦しくなってきている。まだ40試合も残っていることを忘れないでほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2016年8月7日のニュース