またヤク山中に…金本監督「カモにされとる」打つ手なし完投許す

[ 2016年8月7日 06:20 ]

<ヤ・神>ヤクルトに敗れ、足早に引き揚げる金本監督

セ・リーグ 阪神1―6ヤクルト

(8月6日 神宮)
 猛虎打線が、苦手とする山中の前に凡打の山を築かされた。前日5日の今カード初戦で4安打を放つなど、試合前まで5試合連続安打を放っていた好調のゴメスも4打数無安打と音無し。6安打1得点の淡泊な攻撃で、完投を許した。

 「内外に、うまく投げ分けられた。ただ、自分の状態自体は維持していると思っている」

 淡々と振り返っても好機で精彩を欠いた。2回だ。福留、原口の連打で無死一、二塁とし、打席にゴメス。だが、ここで一発…とはいかなかった。力無く一飛に倒れ、後手に回った。福留がソロ本塁打で反撃のノロシを上げた4回1死無走者でも、どん詰まりの左飛。9回には空振り三振で最後の打者となり、意地を見せることはできなかった。打線全体も、2回以外は得点圏にすら走者を進められず。これでは金本監督も打つ手がなかった。

 「なんか、カモにされとるね。ミーティングもやっているし、その中で結果が出ないわけだからね。さらに考えてやらないと。あまりにもフライアウトが多すぎるから。目付の仕方も大事なんじゃないかな、サイドスロー、アンダースローは。下から浮いてくるボールだから」

 巧みな緩急でタイミングを外され、フライアウト16個を献上。今季の3度の対戦で2勝0敗、防御率0・82の好相性を許した。ヤクルトとは今カード以降も対戦6試合を残しており、山中との再戦の可能性は十分ある。このまま、やられっ放しでは終われない。

 チームの連勝は2で止まったとはいえ、7日の第3戦を取れば、今季最長の4カード連続勝ち越しとなる。指揮官は「勝ち越し。それを目指してやっていきます」と言葉に力を込めた。(惟任 貴信)

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