DeNA桑原 ハマの満塁男だ 驚異11打数6安打14打点

[ 2016年8月7日 05:30 ]

<D・中>8回無死満塁、桑原は岩瀬から勝ち越しの2点適時打を放つ

セ・リーグ DeNA6―4中日

(8月6日 横浜)
 打球が三塁線を抜けると、今季最多2万8966人の観衆から地鳴りのような歓声が湧き起こった。同点に追い付いた8回、なお無死満塁で決勝2点適時打を放ったDeNA・桑原は一塁ベース上で右拳を突き上げた。

 「ファーストストライクから振っていこうと思っていた。集中して打席に入ることができた」。

 この積極性が桑原の魅力だ。900試合登板となった岩瀬に対し、直前に同期入団の23歳・高城が右越えに同点打を放ち「ここで打って2人でお立ち台に立ちたい」と気合を入れた。2ボールからの3球目。外角低めのスライダーを捉えた。

 「ハマの満塁男」襲名と言ってもいいだろう。今季は11打数6安打1本塁打で、打率・545、14打点。ラミレス監督はその理由をこう分析する。「大きく振るのではなく、チーム打撃に徹しているから」。今季途中からつかみ取った1番の座。桑原も「今日は走者を還すことができたが、まずはクリーンアップの前に自分が塁に出るという気持ち」という。どんな状況でもコンパクトなスイングを心掛ける姿勢が、この成績につながっている。

 まさに、お祭り男だ。この中日3連戦は「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」として、特別ユニホームを着用して臨んでいる。前夜の9回逆転負けの悪夢を払しょくする、0―4からの逆転劇で今季50勝目。その立役者は、願い通り高城とお立ち台に上がり「今日はおいしいお酒が飲めそうです」と笑った。 (中村 文香)

 ▼DeNA・高城(8回無死満塁から右越えに同点適時打)前に飛ばそうと思い切って打つことができた。みんな諦める気持ちはなく、逆転するぞと声を掛け合っていた。

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2016年8月7日のニュース