金本監督 原口外して1点のみ…連勝4でストップ

[ 2016年7月30日 06:36 ]

<神・中>5回2死一、二塁、代打・原口(左)を告げる金本監督

セ・リーグ 阪神1―3中日

(7月29日 甲子園)
 好調だった原口を5試合ぶりに先発オーダーから外した阪神打線は、6安打1得点とつながりを欠いた。やむをえない理由があった。先発・藤浪と鶴岡の好相性と、原口本人の休養のためだ。

 金本監督は「(鶴岡の起用は藤浪が立ち直るきっかけのためか、の問いに)まさに、その通り。(悩んだ結果では、の問いに)やっぱりね。でも原口の休みも…。まあ途中から、ああいう展開になったから出てしまったけど、2つの要素で鶴岡にした」と意図を説明。片岡打撃コーチも「今の打線の中では外せんのやけど、藤浪との兼ね合いもある。そういうことです」と話した。エースの復調を後押しするため、あえて“角落ち”で臨んだ一戦だった。

 戦前から分かっていたこととはいえ、最近4試合で打率・625、2本塁打、12打点と打線をけん引していた5番のベンチスタートは痛かった。打線は4回まで無安打。相手先発の伊藤を波に乗せ、後手に回った。5回に2死満塁と攻め立てるも、藤浪に打順が回って無得点。6回1死二、三塁から福留の遊ゴロの間に奪った1点が唯一の得点となった。途中出場の原口も1打数無安打1四球と小休止。片岡打撃コーチは「きょうはこっちが打ちあぐねたというより、向こうが良かった」と伊藤に封じられた要因を分析した上で「それより8、9回の無死の走者を進められなかったことやね」と終盤の拙攻に敗因を求めた。

 連勝は4でストップ。だが反攻の勢いまで止めてしまうわけにはいかない。「メッセで落とすと痛い。絶対に打つ方で楽に投げさせてやりたい」と指揮官。再進撃の号砲を打ち鳴らしてみせる。(惟任 貴信)

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2016年7月30日のニュース