大谷 31日先発登板回避が決定 自己新12号は空砲…

[ 2016年7月30日 05:30 ]

<日・ソ>4回1死、大谷は左越えソロを放つ

パ・リーグ 日本ハム4―6ソフトバンク

(7月29日 札幌D)
 敗れはしたが、日本ハム・大谷がバットで孤軍奮闘した。1―0の4回1死。和田が投じた145キロを振り抜いた打球は左翼席に着弾した。シーズン自己最多をさらに更新する12号ソロ。

 「真っすぐを待っていた。完璧だった」。左方向は今季8本目。珍しく自画自賛する会心の当たりだった。7回に中前打。3―6の9回にも右中間へ今季初の三塁打を放ち、今季4度目の猛打賞だ。

 前半戦最後の登板で右手中指のマメをつぶし、復帰マウンドだった24日のオリックス戦(札幌ドーム)では3年ぶりに中継ぎ登板。だが、制球がばらついて先発復帰へ不安を残し、31日の先発回避が正式に決定した。栗山監督は「投げる準備もしないといけないが、状態を見て決める」。本来なら投手調整予定だった30日の打者出場の可能性も浮上した。

 「後半戦に入って大事な試合が多い。投げられなくても、しっかり勝つために活躍できれば」

 通算本塁打は高卒4年目で30本に達した。近年では33本のヤクルト・山田と並ぶスピード。投手と兼任ながら同僚の中田や、DeNA・筒香の5年目を上回る早さで本塁打を重ねている。ソフトバンク戦5本塁打は今季カード別最多だ。ゲーム差は5に広がったが、大谷のバットに命運が託されているのもまた事実だ。 (柳原 直之)

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