守護神不在に奮起 山井、完投できず「少し悔しい」自己最多8勝目

[ 2014年8月9日 17:27 ]

<巨・中>ヒーローインタビューを終え、スタンドのファンに両手を振る山井

セ・リーグ 中日4―1巨人

(8月9日 東京D)
 守護神・岩瀬が登録抹消される“緊急事態”に中日先発陣の中心を担う山井が奮起した。「1球1球、低め低めに投げることを考えていた」という山井は、初回のピンチを切り抜けると、2~5回は巨人打線を4イニング連続の3者凡退に抑え、7回5安打1失点、7奪三振。120球の熱投で6月28日の阪神戦(甲子園)以来、今季の8勝目をマークした。

 今季は開幕から7連勝を飾ったが、自己最多の8勝を前に足踏み。4試合勝ちがなく、2敗を喫していたが、救援陣に故障が相次ぐ中で「1イニングでも長く、完封、完投を考えていた」と山井。結果的には7回で降板となり「少し悔しい気持ちはある」と、東京ドームに響いた“山井コール”には笑顔で応えた。

 「山井は尻上がりに良くなっていった。1点でも先に点を取れば波に乗ると思っていた」と谷繁兼任監督。2回に自らのバットで先制点をたたき出した指揮官は「最近は久しく勝っていなかったからね。これで落ち着いてくれれば」と、復調したチームの勝ち頭に期待していた。

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