ソフトB 60勝両リーグ一番乗り 摂津はカブトムシ捕り効果で8勝目

[ 2014年8月9日 05:30 ]

<ソ・日>歯を食いしばり力投するソフトバンク・摂津

パ・リーグ ソフトバンク7-2日本ハム

(8月8日 ヤフオクD)
 最後まで緊張の糸が緩むことはなかった。7回のマウンド。1週間前の「7回」は札幌ドームで一挙5失点し、逆転されていた。ただ、この夜のソフトバンク・摂津は違った。

 先頭の谷口、中島を連続三振。今季初の2桁、10個目の三振を奪うと、中田を二飛に仕留め、7回132球、2失点で8勝目を挙げた。

 「7回は“行けるか”と聞かれたので行きました。(中継ぎは)みんな、たくさん投げていたし、大丈夫だったので。最低限の仕事はできた」

 6回、先頭に四球を与え、追加点を許したシーンを真っ先に反省した。ただ、安心感は揺るがない。投手の役割はヒットを打たれないことではない。本塁を踏まれないようにする。ただ、それだけだ。大きなピンチは2度あった。4回と6回の無死満塁だ。4回は大引、北から連続三振を奪うなど無失点。6回は稲葉の遊ゴロ併殺の間に1点を失ったものの、最少失点で切り抜けた。

 体力的に苦しくなる夏場だが、摂津は「心身」とも充実させる派だ。7月下旬の週1度の休養日だった。友人に誘われ、福岡県内の山林にカブトムシ捕りへ出かけた。高い木の幹にいる「獲物」に網をかけ、4匹を捕獲。クワガタまで数匹、捕まえる大漁だった。「久しぶりに夏休みらしいことができましたよ」。マウンドの緊張感をほぐす作業がまた「孤高の丘」での集中力を高めた。

 「摂津はよく粘った。先発が試合をつくってくれている」と秋山監督。チームは連勝を6と伸ばし、100試合目で両リーグ60勝一番乗り。オリックスとのゲーム差を今季最大の3・5とし、独走態勢を着々と固めつつある。

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