マー君 遠征同行決定 首脳陣見守る下で調整継続へ

[ 2014年8月9日 05:30 ]

ロスチャイルド投手コーチ(手前)を相手にキャッチボールをするヤンキース・田中

 右肘じん帯の部分断裂のため故障者リスト(DL)入りしているヤンキースの田中将大投手(25)が7日(日本時間8日)、タイガース戦の試合前に最長90フィート(約27・4メートル)のキャッチボールを行った。過去2回よりも距離を伸ばし、強度もアップ。今後、リハビリ登板までチームの遠征に同行することも決まった。このまま順調にいけば、16日(同17日)にも故障後初のブルペン入りを果たす見通しだ。

 デーゲーム前のヤンキースタジアム。田中はラリー・ロスチャイルド投手コーチを相手に、ノーワインドアップのフォームを確認しながら50球を投げた。前回と同じ60フィート(約18・3メートル)で25球、90フィートに距離を伸ばして25球。途中、あえて下半身を使わない投球で腕の振りをチェックする場面もあり、終了後はロスチャイルド投手コーチのアドバイスに聞き入った。

 ジョー・ジラルディ監督は「問題はなかったと報告を受けている」と話し、リハビリの順調ぶりをうかがわせた。8日(日本時間9日)も同じ距離で投げた後、ノースローを1日挟んで120フィート(約36・6メートル)まで伸ばす予定。以降は平地での投球練習→ブルペン投球再開という流れになる。

 指揮官は、田中の今後について「(マイナーでの)リハビリ登板が始まるまではチームに帯同させる」と説明。ノースローの時期は本拠地に残ってリハビリに励んでいたが、投球を再開したため、11日(同12日)のオリオールズ戦から遠征に同行し、首脳陣の見守る下で調整を継続する。

 現在のペースでいけば、ブルペン投球再開は16日(同17日)が濃厚だ。チームは15日(同16日)からフロリダ州の敵地セントピーターズバーグでレイズとの3連戦。右腕はその後、同州のキャンプ地タンパに移動し、打者相手の投球やリハビリ登板に備えるとみられる。

 ヤ軍は中地区首位のタ軍4連戦で3勝1敗と勝ち越し。チームの好調ぶりを間近に感じながら、田中が復帰への階段を上っていく。 

続きを表示

この記事のフォト

2014年8月9日のニュース