マエケン5敗目 4年ぶり7失点「あーいうところですね」

[ 2014年8月9日 05:30 ]

<神・広>3回、制球を乱す前田健

セ・リーグ 広島5-7阪神

(8月8日 京セラD)
 エースの称号が泣く投球だった。3回の攻撃を終えた時点で3―0とし、5年連続2桁勝利へ視界良好だったはずなのに、終わってみれば7失点KOとは…。広島・前田健は唇を噛みしめた。

 「してはいけない投球をしてしまった」。中盤に立て直した藤浪と、立て直せなかったエース。その差が勝敗に表れた。同点の6回。1死走者なしの場面で、福留に右翼へ勝ち越しアーチを掛けられた。カウント2―1からの内寄り甘めに入った128キロスライダー。らしくない失投だった。

 「あーいうところですね。(同点で)粘っていかないといけないのに、本塁打を打たれては…」

 被安打10は12年9月14日の中日戦以来で自己ワーストタイ。10年7月30日の巨人戦以来4年ぶりの7失点で5敗目。これで9カード連続で初戦に白星がなく、このうち3戦にエースが絡む。波に乗れそうで乗れない。チーム浮上には、その復調が不可欠だ。

続きを表示

2014年8月9日のニュース