張本氏、イチ技術に感服「とてつもない」「認めざるを得ない」

[ 2013年8月22日 16:42 ]

 日本プロ野球記録の3085安打を放った張本勲氏は、イチローの日米通算4000安打に「とてつもない」と驚嘆する。2009年、自身の記録を日米通算で超えられた場面は現場で見届けた。「あれだけの技術を持っていたら認めざるを得ない」とあらためて感服した。

 初めてイチローを見たのは、オリックスでまだ無名の時代だった。一目、打撃練習を見て衝撃を受けた。当時のオリックス監督の故仰木彬氏に「俺の記録なんて問題ないですよ」と伝えた。「それまで安打を打つことに関しては川上哲治さんが一番だと思っていた。それを上回るような打撃をしていた」と言う。

 「バットの先が、どのコースでも最短距離にいく。こんな打者はいない」。長打を狙おうと力んでバットが遠回りすることなく、トップの位置から無駄のない軌道で「コンパクトにヒットだけという考え。邪念がない」と指摘した。

 「あれほどの選手はこの世紀は出てこない」と最大級の賛辞を贈る。だからこそ、要求も高い。張本氏は「(ローズの4256安打を超え)世界記録を達成してもらいたい」と願う。

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2013年8月22日のニュース