総立ち「イチロー」コール 球場全体が偉業を祝福

[ 2013年8月22日 10:01 ]

ブルージェイズ戦の1回、左前打を放って日米通算4000安打を達成、ヘルメットを取り観客席に向かって頭を下げるヤンキースのイチロー
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ア・リーグ ヤンキース4―2ブルージェイズ

(8月21日 ニューヨーク)
 総立ちのスタンドから拍手が送られると、すぐさま地鳴りのような「イチロー」コールが球場を包んだ。21日、ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたブルージェイズ戦で、ヤンキースのイチロー外野手(39)が日米通算4000安打を達成。ベンチからは同僚も飛び出し、背番号31の偉業をスタジアム全体が祝福した。

 マリナーズ時代の2004年から、西海岸シアトルの本拠地セーフコ・フィールド右翼席の最前列で手製ボード「イチ・メーター」でイチロー選手の安打数を数えていたエイミー・フランツさんは、ニューヨークを訪れて達成の瞬間を見届けた。「4000」のボードを興奮の面持ちで掲げ「本当にうれしい。神様のような選手」と話し、右翼の守備に就くイチロー選手に日本語で「オメデトウ!」と絶叫。イチロー選手もスタンドに手を振って応えた。

 プライベートで親交のある歌手の和田アキ子さんも球場を訪れた。「世界に誇れるすごい人。すばらしい。さすがです。励みになる」と感動していた。球場のグッズ売り場では達成の瞬間から4000安打達成を記念するTシャツが売られ、ファンが殺到した。当日券を買って観戦したというニューヨーク在住の31歳の女性は「ファンやチームメートから祝福される姿に感動した。日本人として誇りに思う」と話した。(共同)

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