初球捨てる&引っ張らない…決勝打生んだ“2つの決断”

[ 2012年6月18日 06:00 ]

<ソ・D>3回2死二塁、左前適時打を放った本多はガッツポーズ

交流戦 ソフトバンク1-0DeNA

(6月17日 ヤフーD)
 わずか4球に、さまざまな駆け引きがあった。3回2死二塁。ベテラン三浦を相手に打席に入ったソフトバンク・本多は、思い切った2つの決断をしていた。

 (1)初球は捨てる。

 「1死二塁でハセ(長谷川)が初球を打って二飛。自分への初球は捨て球でくると思った。ストライクでもいいと腹をくくった」。前の打者が初球打ち。それだけに本多は、三浦が様子を見てくると感じた。初球は外角フォークでストライク。手を出していれば内野ゴロのリスクが高かった。

 そして1ボール1ストライクからの3球目。内角のカットボールを引っ張り、ファウルした。ここでまた決断をする。

 (2)引っ張らない。

 「三浦さんは2種類のスライダーがある。最初は強く振ろうと思ったけど、センター方向への意識でいないとフェアゾーンに飛ばせないと考えた。打つ直前でした」

 待っていたスライダーではなかったが、逆方向への意識が生きた。4球目の直球、内角高めながらこれを左前へ運ぶ決勝打。強引に引っ張れば右方向への詰まった打球、あるいはファウルになったはず。「ああいう打たれ方をするとは思わなかった」と三浦。意識を瞬時に切り替えたことが、通算149勝のベテラン右腕の計算を狂わせた。

 ▼ソフトバンク・大場(6回無失点で2勝目)僕ももう5年目。ローテーションを守って、2桁勝利。まだ諦めてません。

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2012年6月18日のニュース