“松商のおかわり君” 初の公式戦で2安打デビュー

[ 2011年7月14日 12:39 ]

公式戦初打席で左越え二塁打を放った松商学園・山崎

長野大会 松商学園7-0辰野

(7月13日 諏訪湖スタジアム)
 全国高校野球選手権大会長野大会は2回戦12試合を行った。全国最多となる36回目の代表を狙う松商学園は辰野に7回コールド勝ち。期待の1年生4番・山崎正樹捕手が2安打2得点、草間怜右翼手(3年)は右越えに場外本塁打を放った。

 “松商のおかわり君”が、衝撃デビューを果たした。チーム19年ぶりの1年生4番・山崎が、初の公式戦で2安打。自身にもチームにとっても大事な一戦をものにした。

 2回に迎えた第1打席。辰野の先発・所沢の3球目を捉えた。「監督が変化球を狙えと言っていたので。甘い球を思い切って振りました」。スライダーを左越え二塁打し、派手なガッツポーズ。攻撃の足場をつくり、先制のホームを踏んだ。

 3回にも高めのスライダーをセンター返し、7回には死球で出塁。4番の役目を果たした。

 1年生で4番を任されるのは、92年の辻竜太郎(現BCリーグ信濃)以来となる。1メートル75、90キロのどっしりとした構えは、まるで西武の主砲・中村剛也のようだ。小尾淳美監督(51)は「前後の3年が打てている。(4番にしたのは)楽に打たせてあげたいから」と起用の理由を解説。既に高校通算4本塁打のスラッガーに絶大な期待を寄せている。

 負けじと3年生も光った。右肘痛で出遅れていた草間が3回に右越え場外弾。「重心を下げたことが良かった」と笑顔だ。高校通算4号。復活をアピールした。

 チームは春の中信地区大会初戦で、松本蟻ケ崎に敗退した。3年ぶりの優勝を目指す名門に黄信号がともっていたが、フタを開ければ快勝。最強のノーシードだ。

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2011年7月14日のニュース