筆談で「うれしい」…神港学園・河田、会心適時打!

[ 2011年7月14日 06:00 ]

兵庫大会2回戦 神港学園9―0福崎

(7月13日 明石トーカロ)
 試合後、神港学園の河田はなめらかにペンを走らせた。筆談で取材に応じ「気合を入れて打ちました。3年間で一番うれしい試合」。身ぶり手ぶりに表情も加え、喜びを表現した。

 福崎戦に途中出場し、9回2死二、三塁で公式戦初の適時打となる左前打。先天性聴覚障害のため両耳が聞こえず、うまく話すこともできない。それでも野球を始めた時から危険を承知で「硬式がしたい」と両親に訴えた。会話はできるが、耳が不自由な父・純志さん(40)は「“楽しくやれ”とだけ言っています」。同じ障害を持つ母・小百合さん(46)とともに雄姿を見守った。河田は最後に「甲子園で全力プレーがしたい」と力強く書き込んだ。

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2011年7月14日のニュース