42歳“代打の神様”5度目のサヨナラ!犠飛は初

[ 2011年7月14日 06:00 ]

<神・巨>9回無死満塁、サヨナラ犠飛を放った桧山に駆け寄り歓喜の輪をつくる阪神ナイン

セ・リーグ 阪神2―1巨人

(7月13日 甲子園)
 代打の神様は両手を高々と夜空に突き上げた。今季4度目のサヨナラ勝ち。桧山にとって2年ぶり5度目のサヨナラ打、犠飛は初体験だった。

 「おいしいとこ取り。たまたま僕が(お立ち台に)立っているだけです」。同点の9回、巨人の新守護神・東野に襲いかかった。先頭マートンが右前に運び、ブラゼルも右翼線二塁打。新井敬遠で無死満塁となり、真弓監督は迷わず桧山を打席に送った。3球目、真ん中高めの147キロ直球。桧山はバットをかぶせ、きっちりと右中間に打ち上げた。「浜風にあともう少し押し戻されたらやばかった」とおどけたが、犠飛には十分な飛距離だった。

 プロ20年目。今月1日に42歳の誕生日を迎え、2人の息子からは絵をプレゼントされた。そこにはユニホーム姿のパパが描かれていた。勝負を決めた一打は心温まるプレゼントへのお返しでもあった。「こういう緊張感のあるゲームを勝つことで勢いに乗れる」と桧山。ベテランの勝負強い打撃で巨人に連勝。最大11あった借金を2まで減らし、真弓監督も「3戦目もぜひ取りたい」と意気込んだ。

続きを表示

2011年7月14日のニュース