石川亮好リード!帝京“不思議な”コールド勝ち

[ 2011年7月14日 06:00 ]

<帝京・昭和鉄道>素早いモーションからけん制球を投げる帝京・石川

東東京大会2回戦 帝京7―0昭和鉄道

(7月13日 昭島市民)
 ノムさん流に言えば「勝ちに不思議の勝ちあり」といったところか。帝京は7回コールド勝ちも全て失策絡みで相手の自責点は0。百戦錬磨の前田三夫監督も「こんなコールド勝ちは記憶にない。打って点が入れば盛り上がるけど、あれあれって感じ」と苦笑いだ。

 ただ、守備面では不思議はなく、確かな勝因があった。帝京史上初の1年生捕手・石川亮の巧みなリードだ。2年生右腕・木部の直球が良くないと判断し、スライダーを軸にした配球で13奪三振完封を演出。「投手に悔いを残させたくない。本当に投げたいと思う球を投げさせる」と打者のしぐさだけでなく、木部の表情やサインへのうなずき方で配球を組み立てた。

 「ずっと使い続けるつもり」と前田監督の信頼は厚い。プロゴルファー・石川遼と漢字は1文字違うが読み方は同じで、その実力とともに注目は高まるばかりだ。

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2011年7月14日のニュース