学法福島・塩瀬主将が宣誓「日本一熱い夏にします」 

[ 2011年7月14日 06:00 ]

選手宣誓をする学法福島・塩瀬主将

福島大会開会式

(7月13日 開成山)
 学法福島の塩瀬龍主将(3年)が選手宣誓をした。冒頭に「あれから4カ月」と震災に触れ「支え合う夏、助け合う夏、思いやる夏、人と人とのつながりを大切に、日本一熱い夏にすることを誓います」。大役を終えた塩瀬は「野球より大切なことがあると思って、伝えたかった」と話した。6月23日に選手宣誓を務めることが決まると、仲間や監督に何度も聞いてもらい、思いが伝わる言葉を探した。自身も最後の夏へ「必ず勝つ」と意気込んだ。

 【選手宣誓全文】宣誓。2011年。思い返せばあれから4カ月。とてつもなく長く、そして、とてつもなく短い時が流れ、ここ福島にも待ち遠しかった夏がついにやってまいりました。
 東日本大震災で被災された方々、そして、その中にいる福島球児の仲間たちとともに、新たな季節を迎えることができ、今、心から感動しています。
 思い返せばこの数カ月、本当にがっかりするような嫌な思いをしました。しかし、その一方で、本当にうれしく、感動にあふれる、人との触れ合いもありました。そのたびに、私は、生きていて良かったと、生に、素直に感謝することができるのです。
 まだまだ福島の困難は続きますが、この特別な夏を、89校の仲間たちとともに、支え合う夏、助け合う夏、思いやる夏、勝ち負けという枠を取り払い、人と人とのつながりを大切にした日本一熱い夏にすることを、ここに誓います。

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2011年7月14日のニュース