西武、苦手の長身&クセ球…今季8度目の零敗

[ 2010年9月10日 06:00 ]

ベンチで渋い表情の西武・渡辺監督

 【西武0-5日本ハム】今季8度目の零敗で、連勝は3で止まった。打線は日本ハムの先発・ウルフのクセ球を攻略できなかった。

 7回まで3安打。1メートル90の長身から140キロを超える球速で、右打者の内角にはシュート気味に沈み、左打者の内角はカット気味に食い込んできた。
 ウルフに対し三振は2だったが、ゴロアウトは12を数えた。7回1死一、二塁では代打・浅村が初球のツーシームに手を出し、遊ゴロ併殺でチャンスをつぶした。渡辺監督は「速くて動きのある球にうまく対応できなかった。きょうは完ぺきにやられた」と脱帽した。
 捕手・大野の配球は大胆だった。1巡目は30球中、変化球はわずか3球。クセ球の残像が残った。2巡目からはスライダー、チェンジアップを交ぜられた。狙い球は最後まで絞れなかった。森打撃コーチは「良いところに来て差し込まれた」と振り返った。
 7日には今季初対戦の1メートル96のケッペルに6回3安打無得点だった。「背の高い外国人投手にやられているところがある」と指揮官は嘆いた。長身だけにリリースポイントは打者に近く、さらに手元で変化する球筋。外国人以外にも、同タイプと対戦はある。2年ぶりのリーグ制覇へ向け、長身&クセ球対策という課題が浮き彫りになった。

 ▼日本ハム・大野 受けていてカーブがいいと思った。相手も意識していると感じた。それで(途中から)多めにして配球をぐちゃぐちゃにした。

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2010年9月10日のニュース