V遠のく3差…原監督、背信KOの内海に失望

[ 2010年9月10日 06:00 ]

ベンチで厳しい表情を浮かべる原監督

 【巨人7-10横浜】痛すぎる1敗…。3位・巨人は9日、最下位・横浜に痛恨の逆転負け。先発の内海哲也投手(28)は3点リードを守れずに、4回途中6失点KOで8敗目を喫した。阪神と中日が首位攻防戦を繰り広げる中、白星を稼ぎたかった横浜相手に1勝1敗。9月は1勝4敗1分けでセ最下位となった。残りは20試合。リーグ4連覇を狙うチームの勢いは感じられない。

 絶対に負けてはならない試合を落とした。4回途中6失点でKOされ、8敗目を喫した内海は「本当に申し訳ない。チームが大事なこの時期にこういう結果しか残せない。この現状が情けないです」とうなだれた。最下位の横浜相手の逆転負けに、試合後、原監督は「まあ、論ずるに値しない」と短い言葉で怒りを押し殺した。
 直球に切れがなく、内野ゴロを打たせるチェンジアップも高い。加えて細心の注意を怠った結果が大量失点につながった。3点リードの4回だ。先頭の村田にカウント2ストライク0ボールから低めのチェンジアップを拾われて右前打を許すと、無死一、二塁からカスティーヨにも同じカウントから内角への見せ球の直球が真ん中に入り、中前打で満塁のピンチ。ここで下園に初球の甘いチェンジアップを右翼線へ2点二塁打された。2死後、内川、石川にも連続適時打を浴びて逆転されると、原監督は交代を告げた。この回に痛打された6安打中4本が3球以内。斎藤投手コーチは「4―1になっているわけだから調子良い悪いは関係ない。戦う姿勢を見せてほしい。ツーナッシングからボンボン打たれているんだから」と、1球の重みを感じない投球内容に失望感を示した。
 リーグ4連覇へ白星を重ねなければいけないシーズン終盤だが、9月は1勝4敗1分けでリーグ最下位。内海の2試合連続KOにも、同コーチは「代わりがいないでしょう。やってもらうしかないと思っている」と頼らざるを得ないのが現状だ。阪神と中日が首位攻防戦で直接対決の最中、横浜に1勝1敗は計算外。その1敗の持つ意味は大きい。

 ▼巨人・阿部(2回、先制の右越え38号ソロ)初球から狙っていたわけではないけど、高めの甘い変化球だったので思わず振っちゃった。打ち損じることなく完ぺきな当たりだった。
 ▼巨人・伊原ヘッドコーチ(内海について)論外は論外。話もしたくない。監督はもっと話したくないでしょう。

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2010年9月10日のニュース