あと1人…中日、奪首ならずも指揮官“納得”ドロー

[ 2010年9月10日 06:00 ]

勝利まであと1死で同点とされ、ベンチに戻って悔しさをにじませる岩瀬(中央)

 【中日2-2阪神】あと1人。中日は4月15日以来147日ぶりの首位に立てるはずだった。継投で逃げ切る必勝パターンが崩れた。

 2―1の7回途中に先発ネルソンから高橋へとつなぎ、8回途中に浅尾へスイッチ。9回1死一塁からは守護神・岩瀬を投入。直後に代走・大和の盗塁を阻止し、2死までこぎつけた。
 ところが、そこから藤川俊に右中間へ三塁打され、代打・桧山には同点打を許してしまう。延長の3回だけで5残塁と拙攻は相変わらずだったが、5番手以降の3投手が踏ん張り、サヨナラ負けという最悪の結果は免れた。落合監督も「あそこで逃げ切れなかったんだから、引き分けに持ち込めたならいい」と納得の表情だ。
 12イニングで2失点の7投手は責められない。それでもリーグ最少防御率を誇る投手陣は、1点差を守りきれなかった責任を背負った。「難しい場面?そんなことは言ってられない。結果だけなんで。勝てた試合だった」。岩瀬が厳しい表情で振り返った。
 阪神とは変わらず0・5ゲーム差。残り試合が7試合少ないことを考えれば状況は厳しい。それでも盤石の投手陣にこの悔しさをバネにする気力が残っていれば、逆転優勝は可能だ。振り返っている暇はない。岩瀬は「また次の試合がある」と言った。残り15試合で取り返せばいい。

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2010年9月10日のニュース