日本復帰も視野…岩村「必要とされるうちに戻りたい」

[ 2010年9月10日 08:48 ]

6日、今季最終戦となったルイビル戦に臨むパイレーツ傘下のマイナー、3Aインディアナポリスの岩村。7日にパイレーツを解雇された

岩村&松井稼 日本球界復帰を視野「こだわりはない」

パイレーツが岩村を解雇…本人は前向き「これが今の現実」

 米大リーグ、パイレーツを7日に解雇された岩村明憲内野手が来季の日本球界復帰も視野に、自宅のあるフロリダ州タンパでトレーニングしている。近日中にフリーエージェント(FA)となる見込みで「日米のこだわりはない」と新天地を求めている。

 苦しい1年だった。トレードでレイズから移籍した今季は春先から打撃不振で6月16日に戦力外通告された。高額年俸もネックとなってトレードが成立せず、傘下のマイナー、3Aインディアナポリスでプレーした。

 6日にマイナーのシーズンを終え、「いろんなことがありすぎてやっと終わったなという感じ。そのくらい苦しかった」と振り返る。パイレーツは岩村をメジャー出場の前提となる40人枠には残し、3Aに置いていた。昇格の見込みがない“飼い殺し”の状況だった。

 そんな中で自身の打撃を見直し、徐々に本来のプレーを取り戻した。3Aでは出塁率4割4厘。三塁も守り、守備位置の幅を広げた。通訳は付けなかった。自身のホームページに届く古巣ヤクルトのファンからの復帰を求める声が支えだった。「そう言ってもらえるのはすごくうれしい」

 もちろん再びメジャーでプレーしたい思いはある。だが、マイナーでの経験を経て「一番大事なのは必要とされること。必要とされるうちに(日本へ)戻りたい」とも感じている。自身が最も輝けるチームを求める。(共同)

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2010年9月10日のニュース