福原、久保田が救援失敗…阪神、首位から陥落

[ 2010年9月10日 22:22 ]

8回、リードされる展開にさえない表情の阪神・真弓監督(右)

 【阪神4―7ヤクルト】真弓監督の頭に優勝の2文字がちらついたか。阪神は1失点だった久保を6回81球で降板させたことが裏目に出た。継投に失敗し、首位陥落。

 「あの辺で切ろうかなと思ったからね」。チームトップの12勝を挙げる久保を短い間隔で登板させたい。アクシデントを否定する指揮官の言葉を信じるなら、そんな意図が透けて見えた。
 代償は大きかった。七回から登板の福原は先頭の畠山に変化の少ないスライダーを同点ソロとされた。真弓監督は「あのボールやね。あれでリズムを壊してしまった」。これを口火に3連打。1死も取れずに降板した。「抑えないといけないんですけど…。久保にも悪いことをしたし、チームにも迷惑をかけた」とうなだれた。
 無死一、三塁で後を継いだ久保田も流れを止められない。川端に変化球を左前に運ばれて、勝ち越し点を与えた。それまで無安打だった川端の「僕にとっては久保さんが代わったことが大きかった」の言葉が痛い。自滅する形で、阪神は8月28日から守ってきた首位を明け渡した。

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2010年9月10日のニュース