首位ソフトバンクは2年ぶり7連勝 山川が単独トップ6号&柳田が2試合連発 猛打で貯金「12」

[ 2024年5月1日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8-0楽天 ( 2024年4月30日    みずほペイペイD )

<ソ・楽>2回、先制ソロを放った山川はどすこいポーズ(撮影・岡田 丈靖)
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 首位・ソフトバンクは30日、楽天を8―0で下して、2年ぶりの7連勝を収めた。2回に山川穂高内野手(32)がリーグ単独トップに立つ先制の6号ソロを放つなど、3点を先制。山川は3安打1打点の固め打ちだった。5回には前日に逆転サヨナラ3ランを放った柳田悠岐外野手(35)の3号ソロなどで一挙に5点を追加。猛打で圧勝し、チームは貯金を今季最多12とした。

 勢いを加速させる一発となった。4番・山川が1打席目のファーストスイングで本塁打リーグ単独トップとなる6号先制ソロを放った。

 0―0の2回、カウント1―1から楽天先発・ポンセのカットボールをバックスクリーン左へ運んだ。「完璧に捉えることができました」。6本塁打、29打点は堂々の2冠。3回、5回の打席でもヒットを放ち、今季2度目の猛打賞を記録した。小久保監督も「(本塁打は)甘いボールを1球で仕留めた。あれで流れがつかめた」と称えた。

 この日、1軍に今季初昇格したのが、同郷・沖縄の愛弟子でもあるリチャードだった。「正直、今日はリチャードがいることを完全に意識してます。僕にとってはいて良かった。長年、自主トレを一緒にやった後輩が1軍に上がってきた。僕もよし頑張ろうと思いましたし、試合中も含めて話すことができたことも良かった」と笑顔で振り返った。

 アーリーワークでは打撃を終えると「走りに行こうや」と声をかけて、時折、会話を交わしながら2人で外野をランニングして汗を流した。「打ちたいとか、打てなかったらとか、そんなことは一切考えなくていい。こんなレベルの高いところに来てるんだから。成長できるように頑張るだけだから」とのアドバイスも送った。

 結果を追い求めるのではなく、打撃の状態を上げることに専念して、打席では自分のスイングを貫く。自らにも言い聞かせていることでもある。甘い球をきっちりと捉えて、師匠として“お手本”ともいえるさすがの打撃を見せた。

 途中出場で7回に初打席に立ったリチャードは一ゴロ併殺に倒れた。ただ、何より打席でのアプローチを評価して「冗談抜きに内容は良かった。絶対にいいです。こういう打席を積み重ねていればおのずと結果は付いてくると思う」と力強くエールを送った。試合後も2人でマシンを打ち込んだ。

 チームは2年ぶりの7連勝で貯金を今季最多の12とした。新たに山川が加わった打線は打率、本塁打、得点の全てでリーグトップと威力を発揮している。 (木下 大一)

 《柳田は2試合連発》柳田が2試合連続の3号ソロを放った。3―0の5回、先頭打者としてポンセのチェンジアップを右翼スタンドに運んだ。山川との初アベック弾に「いいスイングができました。効果的な追加点を取ることができて良かったです」と声を弾ませた。王球団会長も「うちはクリーンアップで競ってるから。(アベック弾も)どんどん出だすよ」と目を細めた。

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