“東京D男”ブラゼルは余裕たっぷり

[ 2010年8月3日 06:00 ]

新神戸駅から東上するブラゼル

 打ち合いなら負けへんで。原巨人が打ち合い覚悟でくるなら、阪神は主砲のブラゼルが余裕たっぷりの圧勝宣言だ。

 西武時代の08年6月9日から本塁打を放った巨人戦は7戦全勝と不敗神話が継続中。うち5勝が敵地・東京ドームとくれば、真夏の首位決戦でも巨人を打ち砕くアーチをかけて、がっちり首位固めや。

 「打者が有利な球場。チャンスがあれば、点を取っていきたい。いい調子で来ているよ。楽しんでやりたいね」

 巨人戦6試合でチームの総得点は34で、1試合平均5・7点を挙げて4勝2敗と勝ち越している。ブラゼル自身も3本塁打、9打点。7月2日からの3連戦では逆転2ランに、天井直撃弾とダメージを与える一発で宿敵から白星を奪っており「いいイメージがある」と言い切った。リーグ再開後は5試合で打率・400、3本塁打と好調なだけに、打撃戦で負ける気はさらさらない。本塁打王争いでは巨人・ラミレスを1本差で追走。「勝てばそれが一番。本塁打王争いは気にしない。やってきたことをそのまま出すだけさ」。個人記録の争いは頭になくとも、チームも勝利に導くアーチはもちろん狙っていく。

 0・5差での首位攻防戦。「ここ1週間はチームのみんなが笑顔でプレーしている。そういう部分を持ちながらやっていきたい」。3試合を終えても笑っているのは、タイガースだと言わんばかりだった。

続きを表示

2010年8月3日のニュース