興南の島袋 史上6校目の春夏連覇へ自信

[ 2010年8月3日 19:11 ]

 史上6校目の春夏連覇を目指す興南が甲子園に戻ってきた。チームを春の頂点に導いたエース島袋は練習を終え「選抜で優勝した自信で、硬さはなかった」と笑顔をのぞかせた。

 選抜大会の甲子園練習は体調不良で回避した島袋。練習の冒頭に約10球を投げこみ、懐かしむようにマウンドの感触を確かめた。「選抜では体調管理ができてなくて、チームに迷惑をかけた」と自覚十分。最後の甲子園を万全の状態で迎えている。
 昨夏は1回戦で逆転負けを喫した苦い記憶が残る。主力の多くはその当時からのメンバーだ。悔しさをともに味わったからこそ、島袋は「試合の運び方を知っている」と仲間に信頼を置く。
 得点力不足に泣いた昨年とはひと味違い、打撃面でもレベルアップしている。この日の練習では走者をつけた実戦的な打撃練習に重点を置いた。選手たちは次々に鋭い当たりを飛ばし、我喜屋監督も「低いライナーが多く、ゲームを意識している」と納得顔だった。
 夏の甲子園での沖縄勢の最高成績は準優勝。選手権大会制覇は沖縄の悲願だ。我喜屋監督が「経験だけはよそのチームよりあるので、それが財産。精神的なコントロールはできると思う」と言えば、島袋は「春夏連覇は期待されている。去年は初戦で負けてしまったので、まずは1勝を」と力を込めた。

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2010年8月3日のニュース