栗山&赤星両氏が占う巨人VS阪神3連戦

[ 2010年8月3日 09:17 ]

 3日から東京ドームで行われる首位・阪神と巨人の首位攻防3連戦。スポーツニッポン新聞社評論家の栗山英樹、赤星憲広両氏が、“真夏の決闘”を占った。

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 栗山英樹 巨人は広島に3連勝。阪神も中日に2勝1分けで東京ドームに乗り込んでくる。両チームとも勢いがあって、好勝負は間違いないね。

 赤星憲広 阪神の状態は今が最高潮だと思います。中日3連戦はすべて、どっちが勝ってもおかしくなかった。それを一つも負けなかったのですから、投打のバランスはいい。
 栗山 まだ8月に入ったばかりで、本当の勝負はもっと先。ただ、巨人は今回の直接対決をかなり意識している。先発投手を合わせたフシもあるしね。20日からも3連戦があるし、9月にも甲子園で直接対決が組まれている。でも、今のうちにもぎ取っておいた1勝が後々に響いてきそう。

 赤星 両チームとも3連勝できたら理想的。しかしそれ以上に3連敗だけは避けたいというのが本音でしょう。だから、ぜひ初戦をとりたい。

 栗山 巨人の先陣はおそらくグライシンガー。彼の投球が3連戦の流れを大きく決めそう。今季ここまでの対戦で巨人は相当、阪神の強力打線に恐怖を感じている。6点差をひっくり返された試合(4月13日)に象徴されるように、野手は“いったい何点取れば勝てるんだ”という心境。先発投手がまず阪神打線をしっかりと抑えることが、チーム全体に安心感をもたらす。

 赤星 阪神の選手は(首位を)全く意識していないといったらウソになりますが、これまで通り自分たちの野球をすればいいという強みはあると思います。今季は巨人に力負けしていない。むしろ互角以上ですし。

 栗山 9月以降をにらめば、ここで一度、阪神の勢いを止めておきたい。投手のキーマンがグライシンガーなら、野手は松本、長野、脇谷。ソロ本塁打なら阪神バッテリーに与えるダメージも小さい。大量点にできるかは彼らがいかにつなぐかにかかっている。

 赤星 阪神から見れば、恒例の夏のロードのスタートでもある。過去にはこの長期ロードで失速して脱落したという歴史もあるので、その意味でも重要です。

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2010年8月3日のニュース