黒田 連敗止められず…「リズムに乗りづらかった」

[ 2010年8月3日 18:04 ]

パドレス戦の4回、ベナブル(左下)に3ランを打たれたドジャース・黒田

 【ドジャース5―10パドレス】ドジャースの黒田は「我慢」の2文字を胸にマウンドに上がっていた。5連敗中のチームは1試合平均でわずかに1・8得点と不振を極めている。「後半戦に入ってからこういう展開が続いていた」。自分が連敗を止めるつもりだった。

 打線は序盤からことごとく好機を逃した。重苦しい空気が漂う中で2回2死一、三塁のピンチでは外角に変化球を集めて空振り三振を奪った。3回も先頭打者には安打されたが、次打者を併殺に打ち取り、粘った。

 だが、4回に不運な当たりに泣く。1死から2者連続で詰まらせた当たりが安打となり一、二塁とされてベナブルに低めの沈む球を右中間席へ運ばれた。失策などで2死二、三塁とされた場面でもテハダを内角球で完全に詰まらせながら打球が中堅手の前に落ち、さらに2点を失った。

 「チーム状態が良くない中で嫌な安打もあったし、リズムに乗りづらかった」。一挙に5点を奪われ、その裏の打席で代打を告げられた。

 チームの連敗は止められず6となった。ナ・リーグ西地区首位のパドレスとの差も9ゲームに広がった。「やれることは、次の試合でしっかり戦うことだけ」。前だけを見つめていた。(共同)

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2010年8月3日のニュース