首位決戦!原監督 ノーガードの打ち合いに自信

[ 2010年8月3日 06:00 ]

飛行機の搭乗を待つ原監督

 さあ真夏の首位決戦だ。首位・阪神を0・5ゲーム差で追う巨人は、3日から本拠・東京ドームに阪神を迎えて首位攻防3連戦を戦う。先発投手陣の不振が続く中、巨人・原辰徳監督(52)はノーガードの打ち合いに自信満々。加えて勝てば再奪首となる初戦には右肩手術から復帰し、阪神戦8連勝中のセス・グライシンガー投手(35)を先発に立てて臨む。

 自慢の攻撃力で主導権を握り、本拠地で虎をねじ伏せる。ノーガードの打ち合いも上等だ。帰京便を待つ広島空港。原監督は首位攻防の阪神3連戦に向けて、言葉に力を込めた。

 「(後半戦から)亀井が5番に入っていることで下位打線に幅が出ているし、(代打の切り札の)谷も良くなっている。まあ(スコアが)1―0の試合はないだろうね」

 7月は先発陣の不調もあり9勝12敗で首位陥落。ただ同30日から1日の広島3連戦(マツダ)では打線が計26得点と爆発して3連勝を決めた。打率1割台ながら後半戦初戦から5番に亀井を据えたことで6番以降に阿部、長野、脇谷、エドガーらが控えて打線の厚みはアップ。代打には谷、高橋もいるだけに、原監督は、同じく強打を誇る猛虎打線に対して打ち勝つ展開を頭に描いている。

 4月13日には5被弾で6点差から逆転負けを喫するなど、一発と大量失点に要警戒の東京ドーム。同球場での6試合の本塁打数は巨人13―阪神12とほぼ互角だが、過去の2カードとも1勝2敗で負け越している。それだけに打ち合いへの覚悟とともに、3連戦を前に投手陣も整備する。この日、先発要員の藤井が2軍に降格。3日に中継ぎの野間口が1軍に昇格する。中継ぎを6人から7人に増員するのはCS、日本シリーズなど短期決戦で用いる戦法で、早めの継投が可能となる。「もうお尻ペンペンの(成長を期待して我慢する)時期は終わってる。あとは評価するだけ」と原監督。3連戦に先発するグライシンガー、内海、東野の調子が悪ければ、試合序盤でも白星最優先で早めの継投に出る。

 首位・阪神と0・5差で迎える真夏の決戦。もちろん、シーズンの佳境はまだ先だが、今季ここまでの阪神戦は5勝8敗。まずは打線がスコアボードに1点でも多く刻み、勝機を手繰り寄せる。

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2010年8月3日のニュース