西武 岩瀬の名球界入り阻止!逆転で3連勝

[ 2010年6月8日 06:00 ]

<中・西>9回表(西)1死一、二塁、石井義の左前打で二塁走者・中島が逆転のホームを踏む

 【西武4―3中日】野球は最後まで分からない。1―3の9回。西武は通算250セーブがかかった中日・岩瀬から3点を奪って逆転勝利。06年以来となる交流戦勝ち越しも決めた。渡辺監督は「チームみんなで勝った。(野手は)吉見しか残っていなかったからね」と総力戦を振り返った。

 名球会入り目前の守護神から、まずは片岡が左前打で出塁。代打・中村が単打でつなぎ、中島は球を見極めて四球。1死満塁からは、敵将・落合監督ばりの神主打法に取り組む高山の左前打で同点とした。最後は石井義が流し打って試合をひっくり返し「食らいついていこうと思った。久しぶりに左投手を打ったので自信になる」と胸を張った。
 岩瀬攻略は、偶然ではなかった。7回まで先発左腕・川井の真っスラに手を焼いたが、それもスライダー、カットボールを得意とする岩瀬に対する予行演習となった。打線を勢いづけた片岡は「川井さんと同じような軌道をイメージしました」と話し、同点打で規定打席に到達した高山は「川井の真っすぐを見ていたので体が反応しました」と、ともに内角のカットボールを引っ張った一打を振り返った。
 チームは3連勝で交流戦首位タイ。指揮官は「優勝できるところにいるので、あと4試合何とか頑張りたい」と興奮気味に、初めて優勝の2文字を口にした。球界屈指の左腕打ちは、その目標へ大きな弾みとなった。

 ≪中島 ひざ強打し途中交代≫西武・中島裕之内野手(27)が7日の中日戦(ナゴヤドーム)で左ひざを痛めて途中交代した。9回1死一、二塁で、二塁走者の中島は石井義の左前打で本塁へ生還した際、捕手の谷繁と交錯し左ひざを強打した。佐々木チーフトレーナーは「打撲です。ひねっていないから大丈夫だと思います」と説明。中島は「セーフだったからいいです。病院には行きません」と話した。

 ▼西武・上本(8回に2号ソロ)浮いてきた球だったので、うまくバットに乗せられました。
 ▼西武・中村(9回に代打で中前打)追い込まれてからつなごうと思った。いい勝ち方だったと思います。

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2010年6月8日のニュース