松坂 試合後はパパの顔…記念のボールは次女へ

[ 2010年6月8日 15:29 ]

インディアンス戦で今季5勝目を挙げ、日米通算150勝を達成、記者会見で笑顔を見せるレッドソックス・松坂

松坂「通過点だけど大きな節目」日米通算150勝

松坂 “魔の1回”切り抜け波に乗った

先輩超え最速到達「西口さんには電話で伝えます」

 【レッドソックス4―1インディアンス】節目の数字は、気にし過ぎれば重圧となる。それを原動力に変えられるのが強さだろう。米大リーグ、レッドソックスの松坂は7日のインディアンス戦で8回4安打無失点と好投し、日米通算150勝に到達した。

 150キロを超す速球でぐいぐい押したプロ初勝利から11年。この日の松坂は相手の打ち気を利用し、カットボールやツーシームなど手元で動く球で打ち取った。

 最速151キロをマークした球威は健在だが、8回、先頭打者に安打されると続く打者を速球で併殺。最後は左打者の外から食い込むカットボールで見逃し三振に仕留めた。豪快さとうまさを併せもったピッチングだった。

 ウイニングボールは3月に生まれた娘へのプレゼントにするという。普段支えてくれる家族への思いが、ここ一番で背中を押してきた。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンド。長男の1歳の誕生日に強敵キューバを6回無失点で破った。

 通算150勝は「試合前や、試合中に気になることはなかった」という。それでも記念のボールは大切にしまった。「自分のためというより、3人目の子どもに意味のある、まともなウイニングボールを渡すことができるから良かった」。ことし30歳を迎える右腕は優しい「パパ」の顔で笑った。(共同)

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2010年6月8日のニュース