松坂 “魔の1回”切り抜け波に乗った

[ 2010年6月8日 11:39 ]

インディアンス戦に先発し8回を4安打無失点で投げ終え、笑顔のレッドソックス・松坂。日米通算150勝をマークした

松坂「通過点だけど大きな節目」日米通算150勝

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先輩超え最速到達「西口さんには電話で伝えます」

 【レッドソックス4―1インディアンス】ウイニングボールは、しっかりポケットに入れた。松坂は8回を4安打無失点と好投してマウンドを譲り、日米通算150勝を達成。「通過点だけど、大きな節目だった」と素直に喜んだ。

 最初の打者に向かう前、うつむき気味に少し間を取り、集中を高めた。2死から安打されたが、得点は許さない。今季7試合で計13点を失っていた1回を無難に切り抜け、波に乗った。

 軸としたのはカットボール。以前「曲がりすぎるときは良くない。曲がり幅を小さくして、(バットの)芯をずらすように投げている」と話していた通り、打者の手元で小さく動かし、打たせて取った。奪三振は5と少なめでも、効率的にアウトを重ねた。

 7失点したヤンキース戦以来、4試合ぶりにバッテリーを組んだマルティネスとのサイン交換もスムーズだった。武器のスライダーはわずか3球。松坂が「これだけ少ないのは(プロで)初めてかもしれない」と驚く配球でインディアンス打線の裏をかいた。

 これまでは好不調の波が激しく「いい流れが来るまでは我慢。耐える」と話していたが、区切りの勝利をあっさりクリア。得意とする夏場を迎え、ギアを上げるきっかけとなりそうだ。(共同)

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2010年6月8日のニュース