巨人 交流戦前に丸もうけで貯金“最多”15

[ 2009年5月18日 06:00 ]

<広・巨>ゲームセットでナインをハイタッチで迎える原辰徳監督

 【巨人2―1広島】巨人・原監督は、すがすがしい表情でナインを出迎えた。敵失と暴投で決勝点を奪うラッキーな白星だって1勝は1勝。運も味方に付けて交流戦前の最終戦、節目の試合をものにして貯金を15とした。

 「こういう形で交流戦に入るのはいいこと。(DH制など)多少ルールとか変わるが4シーズン目。そういう点では慣れているからね」
 マツダスタジアムは午前中からの雨で、試合開始が1時間2分も遅れた。それでも先発の東野は集中力を切らさなかった。前日の内海同様、広い球場の特徴を生かして直球主体の組み立て。毎回のように走者を背負ったが要所で粘った。113球で7回無失点。勝利投手の権利は越智の暴投で消えたが「しようがないです」と振り返った。
 4月17日の中日戦(ナゴヤドーム)で2勝目を挙げて以来、勝ち星に恵まれていない右腕だが「なかなか勝てないって涌井(西武)にメールしたら“大丈夫、大丈夫。そのうち打線が打って勝ちがつくから”って返ってきた。大人だなあって思いましたね。それで吹っ切れた」。この日も打線の援護は1点だったが、味方を信じていた。
 プロ5年目の今季、初めて開幕ローテーション入り。先発投手は登板2日後が上がり日だが、トレーニングジムや体のケアを欠かさない。「僕は野球が大好き。だから休みも野球なんです」。チームは引き分けを挟んで3連勝。5カード連続勝ち越しで、交流戦前の貯金15は原政権では最多となった。「東野はずっといい状態でスターターとしていい投球をしている。交流戦になればラック(運)も変わるでしょう」と指揮官。東野も「交流戦優勝を目指していきます」と、前向きな言葉でお立ち台を締めた。

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2009年5月18日のニュース