Aロッドがサヨナラ弾!松井秀も劇勝演出

[ 2009年5月18日 06:00 ]

<ヤンキース・ツインズ>11回、サヨナラ2点本塁打を放ったアレックス・ロドリゲスを迎えるヤンキースナイン

 【ヤンキース6―4ツインズ】ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(33)が16日(日本時間17日)のツインズ戦で、同点の延長11回に左越えにサヨナラ2号2ランを放った。故障明けの8日に復帰弾を放ってから不振に陥った主砲の新本拠地球場初本塁打で、チームは4年ぶりの2試合連続サヨナラ勝ち。1点を追う8回に代打出場した松井秀喜外野手(34)も同点につながる左中間二塁打を放ち、劇勝をしっかり演出した。

【ヤンキーススタジャン


 役者が違った。“Aロッド”の新ヤンキースタジアム初安打は、延長戦でのサヨナラ弾。打球が左翼席に消えると両手を高々と上げ、最後はヘルメットを放り投げてナインの囲む本塁へ飛び込んだ。2年ぶり自身8本目の劇弾。「最高の気分だ。でも今季はあまりプレーしていないので疲れたよ」。インタビュー中には同僚にシェービングクリームをぶつけられ、端正な顔が泡にまみれた。
 とにかく結果が欲しかった。股関節の手術から復帰した8日の敵地オリオールズ戦では、初打席の初球を本塁打したが、再燃した薬物問題の余波で敵地では激しいブーイングを浴び続けた。同時に打撃不振に陥り、打率は1割台に低迷した。
 新球場も居心地のいい“ホーム”ではなかった。初めて足を踏み入れた前日は「フィールドにはどこから出るんだ」と右往左往。最初の打席こそ歓迎の拍手を受けたものの、6回にこの日2度目の三振を喫すると、地元ファンからもブーイング。しかし、最後は自らのバットで大歓声に変えた。クラブハウスで囲んだ報道陣には「オレは試合で話題を提供した。何も話す必要はないだろう」とうそぶいてみせた。
 その主役を「調子は良くないのに一振りで決めるのはさすが」と持ち上げたのが、サヨナラ劇を演出した松井だ。テシェイラに先発DHを譲り、逆転された直後の8回先頭で代打出場。先発ブラックバーンの投球をベンチでイメージし、高めのツーシームを左中間に運ぶエンタイトル二塁打。「あの投手の球筋だとああいう打撃がいい」。2死後、テシェイラの適時打で代走のペーニャが同点のホームを踏んだ。
 2試合連続サヨナラ勝ちで今季2度目の4連勝。松井も「後半の勝負どころで流れを呼び込めているのはいい状態」と手応えを感じた。首位ブルージェイズとは4・5ゲーム差。役者がそろい、追撃態勢は整いつつある。

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2009年5月18日のニュース