オリに光原!1404日ぶり勝利で連敗止めた

[ 2009年5月18日 06:00 ]

<オ・日>光原逸裕は大声で打球の方向を指差す

 【オリックス6―0日本ハム】オリックスの光原逸裕投手(28)が17日、日本ハム戦で今季初先発して5回3安打無失点。2005年7月13日の楽天戦(フルスタ宮城)以来1404日ぶりとなる勝利を挙げてチームの連敗を9で止めた。新型インフルエンザの感染者が神戸、大阪で発覚した影響で、京セラドームはこの日もジェット風船を自粛。4年ぶりの快投でマスク姿も目立ったスタンド、ファンに大きな勇気を与えた。

【試合結果
光原 逸裕プロフィル


 実に1404日ぶりに味わう勝利の味。お立ち台の光原は感慨深げに、苦しかった日々を振り返った。
 「(4年は)長いですね。本当に無心で、無我夢中で投げました。とにかく連敗を止めることしか頭にはなかった」
 今季初登板の先発マウンドで5回を3安打無失点。持ち味の制球力で15アウトの内1併殺を含む12のアウトを内野ゴロで打ち取った。故障前はなかった新兵器のチェンジアップで目先を変えた。勝負どころは直球で押して好調・日本ハム打線に的を絞らせなかった。
 「本当にいろいろなことがあった」と光原。ルーキー年の05年に7勝しながらシーズン後半に右肩痛を発症。翌06年は1年を棒に振った。復帰後も故障の影響で07、08年の2年間で4試合0勝3敗。勝てないイライラから07年9月16日のウエスタン広島戦では3回5失点で降板後、怒りに任せてベンチ裏のガラスを右手で殴った。指5本のじん帯断裂の大ケガを負って救急車で運ばれた。その後はくじけそうになるたびに“傷”を見て、己に打ち勝ってきた。ようやくつかんだ1勝はチームの連敗を9で止める大金星となった。
 この日、新型インフルエンザ感染者が神戸に続いて、大阪でも確認された。本拠地の京セラドームでは前日に続いてこの日もジェット風船の販売を中止し、打ち上げの自粛を促した。スタンドにはマスク姿のファンが目立った。チームの連敗中と重なったすべての重苦しい雰囲気を吹き飛ばす光原の快投を大石監督も「きょうは5回まで0点に抑えてくれた光原を褒めたい」と称えた。
 さあ交流戦。帰ってきた右腕の勢いに乗って、オリックスが反撃に出る。

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2009年5月18日のニュース