佑ちゃん失意の連投…登板前に早大V消滅

[ 2009年5月18日 06:00 ]

<明大・早大>初回1死三塁、先制の中犠飛を浴びる斎藤佑樹

 東京六大学野球リーグ第6週第2日は17日、神宮球場で2回戦2試合が行われ、第2試合では早大の斎藤佑樹投手(3年)が2日連続で明大戦に先発したが、4回2失点で降板。通算22勝目は逃した。第1試合で法大が慶大を下したため、早大の優勝は消滅。優勝争いは法大と明大の2校に絞られた。

【試合結果


 【早大3―5明大】法大が第1試合に勝った時点で早大の連覇は消滅した。戦う前に気勢をそがれた斎藤は、無念さを押し殺し第2試合のマウンドへ向かった。「そんなにショックは受けませんでした。自分の勝ち星を1つでも稼げるようにと思って」。必死にモチベーションを上げたが、今季2度目の2日連続先発も結果は4回2失点に終わった。
 東京六大学史上初の5連覇が夢だった。卒業まで残りのリーグ戦をすべて制すれば手が届く。開幕前に3年生部員28人の前で「5連覇を目指そう」と誓った斎藤だったがその夢は果たせなかった。過去4季は1点台以下だった防御率は今季2・51まで下降。各大学とも研究を重ね目の色を変えてぶつかってくる。「技術を磨いて勝ち星をどれだけ伸ばせるか。手応えは感じている」。まだ斎藤には4季残っている。

 ≪明大 野村がリベンジ!連続三振締め≫明大のエース野村が早大に雪辱した。5―2の9回1死満塁で登板すると、1点は失ったものの渡辺侑、宇高を連続三振に仕留めた。「切り替えて試合に臨めました。(先発の)難波の勝ちを消すわけにはいかなかったので」。初戦は3回5失点で自身の連勝が9でストップしたが、見事な火消しで完全優勝へ望みを残した。前夜は野村を食事に誘い励ましたという善波監督は「モヤモヤが解消されたんじゃないですか」とエースの好投を喜んでいた。

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2009年5月18日のニュース