黒田、復帰みえた!模擬試合で打者と対戦へ

[ 2009年5月18日 14:57 ]

 ドジャースの黒田博樹投手の復帰がみえてきた。左脇腹を痛め故障者リスト入り1カ月以上が経過。「前進している。早くチームの力になりたい」と、回復を実感している本人の表情も明るい。首脳陣が見込む6月中の復帰に向け、18日(日本時間19日)の模擬試合で初めて打者と対戦し実戦感覚を取り戻す作業に入る。

 当初は痛みよりも軽い張りだった。しかし球団トレーナーが「厄介な部位」と言うように、復帰を急いで完治を待たずに投球練習を再開したことが裏目に出た。4月23日のブルペン投球で強い張りを覚え、せきをするだけで痛むほどに悪化。炎症を抑える注射治療と数日間の安静を強いられた。
 黒田にとっては野球人生で初めて痛めた部位で「投げてみないと(回復状況が)分からなかった」と手探りだったという。ただ、調整のペースが緩んでも「肩の状態は落ちていない。トレーナーから『肩を痛めた場合とは違い、脇腹痛から復帰できなかった選手はいない』と言われたから」と、腰を据えて体幹の強化にも取り組む。
 チームの快進撃も精神的な救いとなった。17日現在で26勝13敗。ただ、ここにきて先発投手陣に疲れやけがが出始め、トーリ監督もやりくりに頭を悩ませている。患部の痛みは完全に消えたという黒田は「(再発の)怖さはあるが投げていくことで解消する」と静かに気持ちを高ぶらせている。(共同)

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2009年5月18日のニュース