【柔道】笑いあり涙ありの出口姉妹同時引退会見「2人で取ったメダル…はちょっと嫌」姉の愛情は幻想?

[ 2026年3月24日 18:41 ]

<柔道・出口姉妹引退会見>笑顔を見せる出口クリスタ(右)と出口ケリー(撮影・前川 晋作)
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 柔道女子57キロ級パリ五輪金メダルの出口クリスタ(30=日本生命)と女子52キロ級の出口ケリー(27=日本生命)姉妹が24日、現役引退を同時に発表し、都内で会見を行った。

 出口クリスタは「目標としていた五輪金メダルを達成して、現役としての柔道人生に満足できたからここが引き際なのかなと思いました」と引退の理由を説明。金メダルを獲得した2024年パリ五輪後も一時は現役続行を考えたが「あまりにも(心の)炎が燃えてこなくて、そこでもう満足したんだなと思った。もう一度柔道したいという気持ちにならなかった」と決断に至った。妹のケリーは「(1回戦敗退に終わった)パリ五輪の後、悔しい気持ちだけで次の五輪を目指すという気持ちにはなれなかった。メダルという形では多くの成績は残せなかったけど、それ以上に成長を強く感じることができたのでこの決断に後悔はありません」と話した。

 長野県塩尻市出身で国籍は父の母国であるカナダ。長野・松商学園高―山梨学院大―日本生命と同じ道を歩んできた2人。もともとは同じ57キロ級だったが、2021年の東京五輪代表を逃すとケリーが52キロ級に階級を下げて2024年パリ五輪での姉妹同時出場を目指し、見事にかなえた。ケリーは「昔からずっと姉の背中を追い続けて五輪までたどり着けたことは私にとって大きな誇り。もう無理かなと思った時も姉が背中を押してくれて、ずっと支えてもらってばかりでした」と涙を流しながら感謝の思いを述べた。

 支えられたのはクリスタも同じ。2021年東京五輪代表に落選した時には「失意のどん底にいる時にすごく気に掛けてくれて生存確認してくれた」という。「一人ではここまでやってこれなかった。2人で強くなってきた。金メダル取れたのもうれしいけど、何より2人で五輪に出られたことがうれしい」と感謝し、こらえていた涙があふれた。ケリーは「東京五輪逃した時は落ち込んでいるのを近くで見ていた。パリ五輪までもう一度やると決めた姉を本当に誇りに思います」と応じた。

 感動の場面でも、2人は息の合った軽妙なやりとりで笑いを起こした。クリスタは「パリ五輪で私が良い試合できたのはケリーが受けてくれたから。これは2人で取ったメダル…」と言いかけると「いや、2人のメダルはちょっと嫌だな(笑)」と言い直し、金メダルを獲得した当日夜にケリーがメダルを首から提げて寝転がっていたことを“暴露”。涙を流しながら当時の様子を話す妹に何度もツッコミを入れた。さらに、ケリーが「ずっと厳しいお姉ちゃんだけど、厳しいのはなぜか私にだけだった。今思えば、それは愛だったのかなと思います」と感謝の思いを込めると、クリスタは「それは幻想!」と“一蹴”して笑わせた。

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