【ジャンプ男子個人LH解説】船木和喜氏 二階堂にミスはない “金ライン”可視化で力みも

[ 2026年2月15日 15:49 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪 第9日 ジャンプ   男子個人ラージヒル(ヒルサイズ=HS141メートル) ( 2026年2月14日    プレダッツォ・ジャンプ競技場 )

二階堂蓮(AP)
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 ミラノ・コルティナ冬季五輪のノルディックスキー・ジャンプの男子個人ラージヒル(ヒルサイズHS=141メートル)が14日(日本時間15日)、プレダッツォ・ジャンプ競技場で行われ、二階堂蓮(24=日本ビール)は銀メダルを獲得した。今大会は個人ノーマルヒル、混合団体で銅メダルを獲得しており、これで3つ目。98年長野五輪の船木和喜に並び、同一大会ではジャンプ日本勢最多となった。1998年長野五輪でラージヒルと団体で2冠に輝いたスポニチ本紙評論家の船木和喜氏が解説した。

 【解説】試合序盤は雨で助走路が滑りにくかった面もあったが、W杯ランク上位者が登場する後半は気温の低下とともに落ち着き、風も不利な追い風が均等に吹いていた公平な条件。それがヒルサイズ141メートルのジャンプ台で最長不倒が141・5メートルという、運営側にも理想的な試合になった理由だ。

 二階堂にミスはなく、2本の飛躍をそろえたプレブツを称えるしかない。たらればを言えば、越えたらトップに立つメド「トゥービートライン」の存在だろうか。2本目の最終飛躍者にすれば「これを越えれば金メダル」の距離が可視化されることによって、ほんの少し力みが生まれた可能性はあると思う。

 飛び出す方向を低く前にした踏み切りで、空気抵抗を最小化にして、より遠くから落下を始める。二階堂の特長は発揮されていた。磨いてきたテレマークによる飛型点でも、2本合計で優勝者に1点しか劣っておらず、技術的にできることは全てできたと思う。

 一方、小林陵の2本目は完璧だった。今大会はミスこそないが、爆発的な飛距離が陰を潜めていた。だが、全体2位だった2本目は、いいきっかけになるのではないか。

 男子スーパー団体は2選手が3度ずつ飛躍する。個人ラージヒルのトップ10に2選手を送り込んだのは日本とオーストリアのみ。驚異的な体幹でスキーの動きを制御するプレブツのスロベニアも強いが、日本は本命といえるだろう。二階堂が1人目でしっかり他国に差を付ければ、上り調子の小林陵がビッグジャンプを連発し、圧勝もあるとみている。(98年長野五輪スキージャンプ2冠)

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