【玉ノ井親方 視点】錦木が下馬評を覆す相撲 10歳差の大の里とどんな相撲を取るのか見てみたい

[ 2024年9月18日 19:59 ]

<秋場所11日目>若隆景を小手投げで破る錦木(撮影・郡司 修)
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 錦木が下馬評を覆す相撲を見せた。賜杯争いの生き残りを懸けた若隆景戦。過去、4戦全敗と分は悪かったが、土俵際で持ち味の腰の重さを生かした。懐に入られ押し込まれたものの、相手の左腕を両手で抱えるようにきめて小手に振った。

 自分の相撲の形を持っているわけではなく、抱え込んで取ることが多いタイプ。だからまわしを取れなかったり、抱え込めなかったりした時は負けが込む。しかし今場所は体調も良いのだろう。体がよく動いている。34歳になっても衰えないのは、東北出身らしくコツコツと積み重ねてきた稽古のたまものだろう。左を差すなり、まわしを取るなり、自分から攻めていく形を磨けばすぐに三役に戻れる力はある。

 大の里とは2差。番付的に2人の対戦があるか微妙だが、10歳差の2人がどんな相撲を取るのか見てみたい気もする。
(元大関・栃東)
 

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