京産大 ジャパン経験したSHトリオが注目 関西大学ラグビーAリーグが22日に開幕

[ 2024年9月18日 11:00 ]

ジャパンを経験した京産大の(左から)土永、村田、高木
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 ムロオ関西大学ラグビーAリーグは22日に開幕する。昨季は大学選手権で京産大と天理大が4強入りし、レベルの高さを示した関西勢。8大学の現状を紹介する一方、27年のW杯オーストラリア大会を狙える若き逸材に焦点を当てる。4連覇を狙う京産大は、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)率いる日本代表の候補合宿に参加した土永旭(4年=光泉カトリック)と高木城治(2年=東福岡)、同遠征に参加した村田大和(2年=報徳学園)のSHトリオに注目だ。

 京産大にはジャパンで経験を積んだSHが3人もいる。ジョーンズHCが復帰した日本代表の候補合宿に今年2月、まずは土永が名を連ねた。その後、追加招集されたのが高木だ。福岡の実家に帰省中だった高木は突然の知らせに「ビックリした」と言いながら「呼ばれたからには、しっかりやろうと。“成長できれば”と思った」と当時を振り返る。

 同じ大学のSH2人が候補合宿に参加するだけでも異例の事態だが、それだけでは終わらなかった。8月のパシフィックネーションズカップ初戦のカナダ戦に臨む遠征メンバーに、今度は高木と同学年の村田が選出された。広瀬佳司監督から代表入りの電話をもらい「ビビった」と笑う村田。それでも、遠征ではピッチ内外で日本トップのレベルを肌で感じ「大学生とはマインドが違う」と刺激を受けて帰ってきた。

 昨季は土永がリーグ戦全7試合で先発し、ルーキーだった高木は3試合で途中出場。村田はメンバーに入ることはなかった。伝統的なFWの強さに加え、バックスにも昨季の主力が多く残った京産大。つなぎ役を担うSHが日本トップレベルの経験を積んだことで、共同主将のFB辻野隼大(4年=京都成章)は「3人が日本代表のラグビーを経験して、チームにスピードをもたらしてくれている」と手応えを口にする。

 京産大にとって初の4連覇が懸かる今季。その先には、3季連続準決勝で敗退した大学選手権での飛躍を見据える。2年時から主力で、大学ラストイヤーとなる土永は「選手権優勝を目標に掲げて毎日やっていて、そこを全員で目指している」と言葉に力を込めた。魅惑のSH3人がエディー・ジャパンの掲げる「超速」を還元し、京産大を日本一へ導く。

 ◇土永 旭(どえい・あさひ)2003年(平15)1月9日生まれ、京都府出身の21歳。小学生まで器械体操に打ち込み、中1から本格的にラグビーを始める。西陵中、光泉カトリック高出身。1メートル71、76キロ。左足のキックが武器。
 
 ◇高木 城治(たかぎ・じょうじ)2004年(平16)9月11日生まれ、福岡県出身の20歳。父と兄の影響で3歳から「かしいYR」でラグビーを始める。東福岡高出身。1メートル65、72キロ。テンポの速さとパスが持ち味。

 ◇村田 大和(むらた・やまと)2004年(平16)10月15日生まれ、大阪府出身の19歳。父の影響を受け、4歳から「吹田RS」でラグビーを始める。報徳学園高出身。1メートル68、71キロ。ディフェンスとテンポの速さが持ち味。

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