ツアーデビューの松本凌、一度就職も…再びゴルフの道へ プロテスト合格の妹を見て「もう1回やりたい」

[ 2024年9月18日 14:45 ]

脱サラでツアー初出場の松本凌はインタビューにも終始笑顔(撮影・井垣 忠夫)
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 国内男子ゴルフのパナソニック・オープンは19日、兵庫県・有馬ロイヤルGCで開幕する。

 ツアーデビュー戦となる、松本凌(26=有馬ロイヤルゴルフクラブ)は「ホームでもあるし、関西でもあるし、まだ実感はないけど楽しみの方が大きい」と意気込みを示した。

 父の影響で10歳からゴルフを始めて、宮里優作、山下美夢有らを輩出した大阪桐蔭高に進学。生駒山を駆け抜ける、同校スポーツ科の伝統である「山ラン」など、とにかくしんどい練習メニューを耐え抜いた。「いま考えたらめちゃめちゃ大変な3年間やった。他の高校では味わえへん時間やったと思う。戻りたくはないけど行って良かったと思う。メンタルは鍛えられた」。大阪桐蔭ゴルフ部での3年間が基礎を築き上げた。

 関大を経て卒業後はIT関係の企業に就職。一時はゴルフの道を離れたが、妹・珠利(24=フリー)が21年にプロテスト合格したことがきっかけとなり、「珠利が先に(プロテスト)通ったっていうのもあるし、同級生とかが活躍しているのを見てもう1回やりたいと思った」と再びクラブを握ることを決心した。

 1年間働いた会社の社長からも「絶対やった方がいいからすぐ行って来い」と熱いエールを受け、23年に2度目の挑戦でプロテストに合格。金谷拓実、桂川有人と同じ98年生まれの26歳で、スタートは一歩出遅れたが「もちろん(同世代に)負けたくないって気持ちもあるけど、目標でもある。だから、そこには負けないように頑張りたい」と力を込める。

 1メートル84、82キロの恵まれた体格でドライバーの平均飛距離は300ヤード超を誇る。飛ばし屋だが得意クラブはアイアイン全般。「セカンドショットを見てほしい」と笑顔を浮かべる。知り尽くした“庭”で迎えるツアーデビュー戦。「まずはツアーの雰囲気に慣れること。自分のゴルフがどれだけ通用するかを見たい。その中で上位いければいいな」と思い描いた。

 ◇松本 凌(まつもと・りょう)1998年(平10)7月24日生まれ、京都府出身の26歳。10歳でゴルフを始める。大阪桐蔭高―関大卒。23年にプロテスト合格。得意クラブはアイアン。憧れの選手は宮里優作。1メートル84、82キロ。

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