【柔道】斉藤立「むちゃくちゃいい経験」五輪前最後の実戦&人生初の海外単独武者修行から帰国

[ 2024年5月17日 21:43 ]

カザフスタンから帰国し、取材に応じる斉藤立
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 柔道男子100キロ超級でパリ五輪代表の斉藤立(JESグループ)が17日、カザフスタンでの大会と合宿を終えて、羽田空港に帰国。12日のグランドスラム・カザフスタン大会では1年5カ月ぶりの優勝を果たし、「五輪前に優勝の感覚を取り戻すことが一番大事だと思っていたので、やっと勝てた気持ちが強い」と言葉に実感を込めた。

 大会では4試合に勝利。準々決勝では格下相手に手こずる面があったものの、ステップを踏んだりリズムを取り、力感を抜くことを意識した準決勝、決勝は快勝。リズムを取ることは亡き父で五輪2連覇の仁さんからも口酸っぱく言われてきたことだそうで、「対応して修正できた」と話した。

 その後の4日間は人生初となる、単独での海外武者修行を敢行。4月のある日、「一度こういうことを、やらないといけないと思った。絶対後悔すると思った」と焦燥感に苛まれ、所属の監督や代表コーチに直談判。「1人で行って、追い詰められた方がいいと思った」と人生修行の狙いがあったことを明かした。

 稽古については、「最初は超級が1人しかいなくて。(段位を持たない)茶帯がいっぱいで、少年柔道に来てしまったかと思った」とハードな練習は積めなかったようだが、それは織り込み済み。「英語は小1レベル。ノリと勢いで行った」とコミュニケーションには四苦八苦しながらも、無事の帰国に漕ぎ着け「むちゃくちゃいい経験になった」と笑顔で振り返った。

 パリ五輪まで、あと2カ月半。失いかけた自信を取り戻し、1人の人間としても一皮むけた斉藤。「ここからは自分との勝負」と言い聞かせ、悲願の金メダルへと突き進む。

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