渡辺一平が平泳ぎ2冠 4年ぶりの代表入りも内定「世界で一番努力する」

[ 2023年4月7日 19:59 ]

競泳日本選手権第4日 ( 2023年4月7日    東京アクアティクスセンター )

<第99回日本選手権水泳競技大会 4日目>男子200メートル平泳ぎ決勝で力泳する渡辺(撮影・河野 光希)
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 男子200メートル平泳ぎで、元世界記録保持者で16年リオデジャネイロ五輪代表の渡辺一平(26=トヨタ自動車)が2分7秒73で制し、7月の世界選手権(福岡)代表に内定した。渡辺の五輪を含めた世界大会の代表入りは、19年世界選手権以来、4年ぶりとなる。

 同100メートルは優勝も派遣標準記録を突破できなかった渡辺。200メートルでは日本記録保持者の佐藤翔馬(東京SC)と激しく競り合ったが、残り25メートルを切って逆転すると、本人が「3年ぶり」という唯一の2分7秒台をマーク。「また日本一に返り咲いたことがうれしい。100~150メートルで体の力が入らずターンで焦ったが、ラスト50メートルは落ち着いて泳げた」と振り返った。

 年明けから12年ロンドン五輪銅メダルの立石諒を育てた高城直基氏の指導を受け、練習環境も変更。同コーチからは「200メートルでは水をとらえる感覚が世界で一番優れている」と高く評価されたといい、テンポを上げた際に水を逃がす技術の習得に取り組んでいる。その成果が表れた結果に、「今まで言われなかったことに取り組んでいる。新しい水泳をやっている感覚」と話した。

 今大会は2月のケガで万全ではない中で2冠を制覇。3カ月後の本番へ伸びしろも大きい。「2分5秒台を目指す。世界で一番努力して、誰よりも楽しんで、誰よりもきついことをしたい」と渡辺。夏の福岡で、再び世界のトップスイマーたちとしのぎを削る。

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2023年4月7日のニュース