馬淵優佳 派遣参考得点わずかに届かず 女子3mシンクロ板飛び込み 初の夫婦世界切符は選考委員会次第に

[ 2023年4月7日 15:19 ]

飛び込み翼ジャパンカップ第4日 ( 2023年4月7日    東京アクアティクスセンター )

<2023年度翼ジャパン・カップ>演技する馬淵(左)、榎本組(撮影・河野 光希)
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 世界選手権(7月、福岡)の日本代表選考会を兼ねて行われた。エントリーが1組で公開競技となった女子3メートルシンクロ板飛び込みは馬淵優佳(28=ミキハウス)榎本遼香(26=栃木県スポーツ協会)組が265・50点を記録。日本水連の定める派遣参考得点の277点には届かなかったが、選考委員会の協議次第では代表入りする可能性がある。

 飛び込み日本代表メンバーは10日に発表される予定だ。馬淵の夫で競泳の瀬戸大也(28=CHARIS&Co.)は同会場で開催中の日本選手権で個人メドレー2種目を制し、既に世界選手権代表に内定。日本水泳界初の夫婦そろっての世界切符獲得なるかが、注目される。

 馬淵は17年8月のユニバーシアードを最後に一度は現役を引退したが、21年12月に約4年4カ月ぶりに復帰。練習再開直後にトレーナーから「筋力は一般の人の標準より低い」と言われ、1度目の現役時代には取り組まなかったウエートトレーニングに励んだ。体の使い方も一から勉強。徐々にアスリートらしい体を取り戻し、現在の演目構成の難易度は過去を上回る。

 昨年8月の日本選手権では非五輪種目の1メートル板飛び込みで7年ぶりに優勝。復帰後約9カ月で日本一に返り咲いた。今大会は昨年の世界選手権銀メダルの三上紗也可(22=日体大)金戸凜(19=セントラルスポーツ)組が、金戸の故障で欠場したため、出場は1組のみ。馬淵が世界選手権に出場すれば、女子3メートル板飛び込みで予選敗退した11年上海大会以来12年ぶりとなる。

 練習拠点は馬淵が宇都宮市内で、瀬戸が平塚市内。ともに練習場の近くに部屋を借りて生活を送る。家を留守にしている間は4歳と3歳の娘の面倒は両親に見てもらい、競技に集中。家族皆で過ごせる時間は短いが、毎日LINEでグループ通話してコミュニケーションをとる日々だ。馬淵がオフを利用して娘2人を連れて瀬戸の練習拠点である東海大を訪れたこともある。馬淵は「夫も挑戦するのが好きなので、私の挑戦も後押ししてくれています」と笑顔で明かしている。

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