五輪6大会出場の42歳・寺内健は世界代表逃す「やりきった」去就は白紙

[ 2023年4月7日 16:16 ]

飛び込み翼ジャパンカップ第4日 ( 2023年4月7日    東京アクアティクスセンター )

<2023年度翼ジャパン・カップ>男子3mシンクロナイズド決勝の表彰式で、優勝を果たした須山、荒木組と握手を交わす寺内。左奥は坂井(撮影・河野 光希)
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 世界選手権(7月、福岡)の日本代表選考会を兼ねて行われ、男子3メートルシンクロ板飛び込みは寺内健・坂井丞(ともにミキハウス)組は380・31点で2位だった。須山晴貴・荒木宥図組が401・94点で優勝。世界選手権派遣の参考得点384点)もクリアし、代表入りが確実となった。

 96年アトランタ大会から12年ロンドン大会を除く五輪6大会出場の寺内は、01年に続く福岡での世界選手権出場を目指したが、今回の結果で可能性が潰えた。演技を終えると「東京五輪が終わり、ここ(福岡での世界選手権)があるから続けてこられた。やりきったなと思う。“じゃあ、次”となるのは時間が掛かるかも知れない。次のことは、今すぐこうとは言えない」と話し、今後の去就が白紙であることを強調した。

 実は昨年12月の大会中に左膝の半月板を損傷し、今年2月までは「普通に生活もできない」ほどの状態だったという。3月になって相性のいい治療法が見つかり、毎日3時間の治療を受けながら中旬ごろから練習を再開。坂井と合わせの練習は2週間程度と突貫工事だった。

 「もっと難度を上げないといけなかったが、やりきった。引き続き、若い選手たちを応援してほしい」。42歳のレジェンドは、後進に道を譲るかのような言葉を残し、今大会を終えた。

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2023年4月7日のニュース