朝乃山 炎鵬を寄り倒して9勝目 再入幕を確実にした翌日も油断なし「大きな相撲を心掛けた」

[ 2023年3月21日 16:16 ]

大相撲春場所9日目 ( 2023年3月21日    エディオンアリーナ大阪 )

<春場所10日目>炎鵬(右)を寄り倒しで下す朝乃山(撮影・成瀬 徹)
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 元大関で東十両筆頭の朝乃山(29=高砂部屋)が、西十両5枚目の炎鵬(28=宮城野部屋)を寄り倒して1敗を守った。3人いた1敗は落合(19=宮城野部屋)が敗れたため、朝乃山にとって2場所連続がかかる十両の優勝争いは、幕内優勝経験者同士でもある逸ノ城とのマッチレースになった。

 立ち合いで張り差しにきた炎鵬が左前褌を引いて、時計回りに回り込んだ。朝乃山得意の右差しを封じるためだ。朝乃山はその動きを止めようと左から抱え込み、右は巻き替えてねじ込んだ。さらに前へがむしゃらに出て、寄り倒した。

 「前褌を取られて、相手の形にさせてしまった」。朝乃山は取組後、冷静に相撲内容を分析した。「その後、相手についていきながら足を運べた。相手が巻き替えにきたところをうまく出られた。大きな相撲を心掛けた」と素直に手応えも口にした。

 9日目に狼雅を上手投げで下し、再入幕を確実とする勝ち越しを決めた翌日もくせ者を難なく退けた。「星勘定は気にせず、残りを楽しんで取りたい」。元大関は残り5日、十両の土俵で思う存分力を発揮しにいく。

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2023年3月21日のニュース