20歳・熱海富士が19歳・落合を下して年上の意地見せた!「うれしいです」熱戦制して満面の笑み

[ 2023年3月21日 15:58 ]

大相撲春場所10日目 ( 2023年3月21日    エディオンアリーナ大阪 )

<春場所10日目>落合(右)を突き落としで下した熱海富士(撮影・成瀬 徹)
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 元幕内の十両・熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)が新十両の落合(19=宮城野部屋)を下して6勝目を挙げた。

 立ち合い突き放してきた落合に対して左上手を引いて組み止めた熱海富士は、もろ差しを許すも右でおっつけて前に圧力をかけていった。なかなか攻めきれず、少し右を巻き替えにいったところで攻め込まれると、右へ回り込みながら逆転の突き落とし。42秒の熱戦を制し「うれしいですね」と満面の笑みを見せた。

 熱海富士は飛龍高2年だった19年10月、国体の個人戦1回戦で当時鳥取城北高1年の落合と対戦し、押し出しで勝っていた。落合が高校3年間の全国大会で3回しか喫していない黒星の一つは熱海富士によるもの。「向こうが覚えているかは分からないけど」と謙遜していたが、2度目の対戦でも意地を示した。

 19歳の“令和の怪物”を退けた20歳は「年下が(十両に)入ってきたのでやっぱり負けたくない」と場所前に意気込んでいた。落合が十両に昇進する前は自身が関取最年少。この日は「あまり特別な意識はしないように、誰が相手でも勝ったらうれしいので」と冷静に話していたが、期待の若手対決で負けられない思いは強かったはずだ。将来有望な20歳と19歳。2人の名勝負が今後幕内の土俵で何度も見られることになるだろう。

 熱海富士はこれで6勝4敗。3場所ぶりの勝ち越しとさらに星を伸ばして2桁勝利を目指していく終盤戦へ「変なことは意識しないように一番一番集中して頑張っていきたい」と力を込めた。

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