フランスが対イングランド最多得点&得点差記録で大勝 6カ国対抗2連覇へ望みつなぐ

[ 2023年3月12日 03:39 ]

ラグビー欧州6カ国対抗シックス・ネーションズ第4節 ( 2023年3月11日    英トゥイッケナム )

 世界ランキング2位のフランスが同6位イングランドから7トライを奪い、敵地で53―10(前半27―3)と大勝。3勝1敗の勝ち点15として2連覇に望みをつないだ。フランスのトゥイッケナムでの勝利は07年8月の親善試合以来16年ぶりで、6カ国対抗では05年2月以来18年ぶり。53得点は対イングランド最多記録で、43点差の勝利も新記録となった。通算対戦成績はイングランドの60勝43敗7分け。最終節でフランスは18日にウェールズと、トゥイッケナムでの最多失点記録で敗れ、2勝2敗となったイングランドは同日にアイルランドと対戦する。

 通算110回目の対戦はフランスのノーホイッスルトライで幕が開けた。キックオフ後の攻防からボールを奪い返し、フランカーのオリボン、ロックのフラマンとオフロードパスを連発してWTBデュモルティエが独走。前半2分、フォローしたFBラモスが左中間へ先制トライを挙げた(7―0)。同7分にラモスがPGを決めて10―0とすると、26分にはSHデュポン主将の「50:22」キックで得た敵陣22メートル内のマイボールラインアウトから攻め、フラマンがポスト下へ飛び込んで17―0と差を広げた。イングランドは34分、3試合ぶりに先発復帰したSOスミスのPGで3点を返した(17―3)が、フランスは36分にラモスのPGで20―3とすると、前半終了間際には敵陣でスクラムを押してからNo・8アルドリット―オリボンとつなぐ右中間へのトライで27―3と24点差とし、ハーフタイムを迎えた。

 イングランドは後半6分、ベンチスタートだったCTBファレルを投入。同8分、敵陣で10フェーズ以上を重ねてFBスチュワードがチーム初トライを決めた(27―10)。だがフランスは同17分、デュポンの裏へのキックをラモスがタップバックし、ボールを確保したフラマンが左中間インゴールを陥れて34―10とすると、20分には相手ゴールライン上でSOスミスを潰し、オリボンが右中間へ抑えて41―10と試合を決めた。32分にはキックパスを大外で受けたWTBプノーが右タッチ際を独走し、とどめのトライ(48―10)。35分にもプノーが右隅へ滑り込んで53―10とし、歴史的大勝を締めくくった。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにはフランスのFBラモスが選ばれた。

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2023年3月11日のニュース